マヨリカ焼
Maiolica
15世紀以前、イタリアでは、アフリカから伝わった”鉛釉”陶器が、シチリアを中心に作られていました。
中世になると、スペイン、マホルカ島で作られた”錫釉”陶器が伝わりました。青を中心に、オレンジ、緑、黄、茶と、多様な色彩で描かれています。
初期のものは、ヒューマニズム思想にのっとった、科学的な主題(めがね、望遠鏡)、思想的主題(たいまつ、目、心臓、人物のプロフィール)、自然のモチーフ(くじゃくの羽、ゴシック的花、動物)が描かれました。
16世紀になると、グロテスク文様が用いられ、やがて物語的主題を扱ったものに発展していきました。
■粘土の選択・加工
陶器の製作に適した、3種類の砂や粘土を、混ぜ合わせて使用しています。
成型前の準備として、塩分などを取り除くために、水で洗浄されます。
■成型・乾燥・一度目の焼き
ろくろを使用し成型し、乾燥させたものを、
1000℃以上で焼き上げることにより収縮し、素焼きの状態になります。
■装飾・釉薬をかける
さまざまな色やデザインが、職人の手により、一つ一つ装飾されていきます。
損耗や磨耗から守るために、釉薬を塗ります。
■二度目の焼き
850〜970℃で焼き上げると、表面はつやつやした、不浸透性のガラス状になります。
これで完成です。
商品の紹介はこちらから。
太陽輝くイタリア、シチリアらしいデザインの陶器は、陽気な職人さんたちが、一つ一つ手作りしています。おおらかで、素朴な温かみが感じられ、また丈夫で割れにくい特徴があります。
すべての工程において手作業のため、写真とは色やデザインが、若干異なる場合がございますが、お客様のお手元に一つだけの陶器となります。それが手描き陶器の”魅力”となっているのです。
数百年経った今日も、マヨリカ陶器は、人々を惹きつけてやみません。